虫の命も、人間の命も

7月10日、今年になって初めてセミの鳴き声が、園庭の木々から聞こえてきました。日本には何種類のセミがいるかご存じですか?実は30種類ものセミがいるそうです。土の中で、約3年から17年過ごした幼虫が、地面から出てきて木に登り、羽化します。成虫になってからの寿命は、大体2~3週間ですが、1ヵ月近く生きるセミもいるようです。

夏はたくさんの虫を見かけます。「虫の命も、人間の命も同じ」耳にする言葉ですが、世の中には、たくさんの「命」があり、私たちは、時に人間のためにはならない理不尽な考えで殺生してしまうことがあります。どんな小さな命でも、一つの命には変わりません。生まれた「命」は、この世のどこかでなにかには必ず必要であること、「命」に好き嫌いはないこと、もし殺生をしたら「ごめんなさい」と心の中で言える子ども達になって欲しいと私は思います。

園長 園田千奈美