暑中お見舞い申し上げます

過去2番目の速さで始まった梅雨も、まだまだ明ける事がないようです。

この季節に見かける新見南吉の「でんでんむしのかなしみ」という話をご存知ですか?

ある日、でんでんむしは「自分の殻の中には悲しみしか詰まっていない」ということにうっかり気づき「もう生きていけない」と嘆きます。

そこで別のでんでんむしにその話をしますが「それは、あなたばかりではありません。私の殻も悲しみしか詰まっていない」と言い、その後、何人もの友達に相談しますが、同じことを言われます。

そこで、最初のでんでんむしは「悲しみは誰でも持っている。自分の悲しみは自分で耐えていくしかない」と嘆くのをやめ、明るく生きていこうとするあらすじです。

悲しみ、苦しみ、悩みは誰でもが背負っています。

その荷を軽く軽く感じるか重く感じるかは自分次第です。

出来るだけ荷を軽くして一度限りの人生を楽しみましょう。

園長 園田 千奈美